毎日猛暑で消耗する。今日は曇っているので少しだけ涼しいかも⁇
数ヶ月ぶりに整体院にお世話になる日々。身体が弱ると心も弱る。
こんな時、手に取ったのは、NHKラジオ深夜便(第1月曜日)明日への言葉「ほむほむのふむふむ」https://www.nhk.or.jp/shinyabin/homufumu.htmlでおなじみの穂村弘さんの自虐ネタ的(⁈)エッセイ。ごろごろしながら読んでみた。
「野良猫を尊敬した日」
穂村弘 著
2017年1月 講談社より単行本刊行
2021年2月16日 文庫版第1刷
発行所 株式会社 講談社
本書所収のエッセイは、主に2010年から2016年に北海道新聞に連載されたもの。帯には「ほっこり、肩の力が抜けるエッセイ62篇!」とある。
多くは「ほむほむ」こと穂村さんの失敗談的エピソードだが、転んでもただでは起きない…というより、転んだままずーっとそこにいる。「ほっこり」というより、ちょっと心配になる。こんなふう(に小心モノ)でもちゃんと生きていけるから大丈夫、、というメッセージなんだろうか⁇
タイトルに登場している「野良猫」は、一瞬一瞬をただ全身で生きている「命の塊」。その日の食べ物すらキープしていない。何一つ所有することなく一生を過ごす。
…ここからはネタバレになります。
穂村さんは大事な講演会の前日に風邪をひいて発熱。キャンセルできない窮地に追い込まれ、ふらふらの頭の中で、野良猫への尊敬の思いが膨れあがっていく。…で、汗びっしょりの一夜を過ごした後、野良猫パワーのおかげか、人前で話ができて、帰宅するとまた発熱。ご自身の潜在意識の中の野良猫が目を覚ましたのかも…😸⁉️
17年間の会社員時代、ちょっとした気配りが裏目に出てしまったエピソードや、広いお風呂や広すぎるトイレが落ち着かなかったりする穂村さんには親近感を感じるし、トイレを探す夢をよく見るというのは私と同じ。
いつかビールを飲みながらインタビューならぬ世間話をしてみたくなる。
8月第1月曜日のラジオ深夜便も楽しみです。